Code:Realize〜創世の姫君〜 フルコンプ感想


友人からお借りし、5年越しの念願のプレイとなったコドリア。

評価も高く、長年愛されるのも納得な作品でした!世界観やキャラ設定、シナリオ、音楽、スチルどれも作り込まれているのが伝わりました。

舞台がロンドンなのもいいですね!某名探偵のベイカー街を観たくなりました(?)



Code:Realize ~創世の姫君~ - PS Vita

Code:Realize ~創世の姫君~ - PS Vita

【総合】

★★★★

【シナリオ】

★★★★

【キャラクター】

★★★★★

【糖度】

★★

【スチル、立ち絵、背景】

★★★★★

【音楽】

★★★★

【システム】

★★★★


乙女ゲーとして糖度は高くはなかったものの、スチルは美しいしキャラクター一人一人の個性がしっかりと確立されていた為ときめくポイントはいくつもあったように思います。


シナリオも各キャラ作り込まれている、のですがカルディアちゃんの問題が完全に解決するのがルパンのみであり、個人的にはもう少し触れたくても触れられない葛藤が描かれていれば満点だったかなぁと。とあるキャラだけはキスも出来ず終わってしまったのが悲しかったです…w


BGMもどれも素敵でした!

個人的にお気に入りなのは『創世の姫君』『宵に貴方の隣で』『心芽生えて』『Code:Realize』です。切なくて温かい音楽に胸がぎゅっとなりました。


システムは普通のオトメイトさん仕様ですかね。

共通ルートが膨大なので周回大変そうだなぁと思っていたのですがメニュー画面の創世の軌跡で好きな章から、しかもどのキャラのルートで進めるかを選べるのは良かったです!


それでは各キャラの個別感想を。

※ここからはネタバレ注意です!!!!














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*インピー(CV.森久保祥太郎さん)


インピーといえばオトカフェのインピーのメニューだった洋梨ミルクが美味しかったという謎のイメージw


共通√が8章までというかなりのボリュームである本編でも飽きることなく夢中でプレイ出来たのはシナリオの完成度の高さもあるけれど、個人的にはインピーの存在が大きかったと思います!✨

インピーの弄られっぷりやボケとツッコミ、そしてカルディアちゃんからの塩対応wどれもいい塩梅だったんですよね。本当にインピーのおかげでたくさん笑いました!


インピーは立ち絵のお顔の表情のバリエーション豊かだったのも良かったなー。

白いまん丸おめめの表情と、ガラスの仮面の『マヤ…おそろしい子!』を彷彿とさせるあの表情(伝わります??)が好きでした!


10章で閉じ込められたインピーを助けにきたカルディアちゃんに対し、


「助けにきてくれてありがとね。すごくうれしかったよ」

「そして、それ以上に……無事でいてくれて、ありがとう」


と言ったインピーは凄く凄く優しい人なのだなと感じました。



「科学は戦う力じゃない。科学ってのは希望で、夢で--光でなくちゃいけない」

「月に行って世界中の皆に見せてやるんだ」

「狭い世界で何をドンパチしてんだよって。他にやることいっぱいあるだろ…って」


このインピーの言葉は人を傷つけたり恐怖に陥れたり、力を誇示する為だけに科学を利用している全ての人間に聞かせたいです。

この世の科学者が皆インピーのような思想であればいいのに(失敗して爆発は起こしてるかもしれないけどw)



あとはフィーニスとの対峙という緊迫感のある場面でのインピーとカルディアちゃんのやり取りは笑いましたwこの後サンちゃんにやられちゃうというのにその間際にあんなやり取り見せられてイライラを募らせていたフィーニスには少し同情しますwww


あ、ヴァンが出てきて吸血鬼戦争という単語が浮上した辺りでインピーの八重歯を見てインピーは吸血鬼なのではと察してしまいました。でもわりと吸血鬼に関してはさらっとしてたかなぁ。

SADエンドでカルディアちゃんが出発する際「手紙書くからなぁー!」と叫んでいるドラちゃん萌え。



「君が悲しめば、君の1万倍悲しい。君が笑えば、君の1万倍嬉しい」

カルディアちゃんの『インピー、あなたはきっとこの世界で1番優しい人なんだと思う』という言葉にも全力で頷ける、そんなキャラクターでしたインピー。

明るくて優しくて料理も上手なインピーとなら毎日笑顔で楽しく過ごせそうです。



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*ヴァン(CV.諏訪部順一さん)


泣いた。めちゃくちゃ泣いた。久々にこんな泣いた。

ヴァンの身に起こった全てがあまりにも辛くて重くて苦しくて、耐えられませんでした。

信じていたものにことごとく裏切られてしまったヴァン。


10章での

「私に死ぬなと叫んでいた…嬉しかったよ。こんな私に死ぬなと言ってくれる人がいたことが嬉しい」


12章でカルディアちゃんへ別れを告げる際の

「だが礼は言っておく。お前やルパン達との日々は確かに温かいものだった」

「こんな日々が続けばいいなどと--らしくないことも考えた時もあった」

「だからこそだ」

「いつか復讐よりも、その日々が大切になってしまうその前に……私は決着をつけなければいけないんだ」

「これまで楽しかった。……ありがとう」



私の涙腺を大決壊させたヴァンさんのセリフ抜粋です。立ち絵の優しい笑顔が忘れられません。


13章でヴァンと対峙した際のドラちゃんが言った

「殺したいと思うほど、貴様を憎みきれない。許したいと思うほど、貴様に優しくなれない」

というセリフがグサッときました。


憎み続けることも、復讐心を抑えることも、そして許すこともきっと全部簡単なことではないのですよね。だって誰かに少し腹を立てることだって凄くエネルギーを使うんですもん。


その憎しみを何年も何年も抱き続けてきたヴァンがどれだけ仲間との日々に心を癒されてきていたとしても、そう簡単に大切なものを奪った相手を許すことはきっと出来ないはず…。うう、苦しい。



少し話を戻して、本作で一番笑ったのは7章ブラック・ギャザリング回。

ネモを撃ち落とす為にインピーがとった最後の策でインピー作の説明書にあった『以下の手順でヴァンをカプセルにセットしてください』に抱腹絶倒でしたwwwヘルシング砲www中に入ってからもガンガン音立ててインピーに抗議するヴァンさんにめちゃくちゃ笑ったw

そしてそんな無茶な役割もちゃんと果たしてしまうヴァンさん素敵!!……なんて思ってたんですけど、この超人的なヴァンの動きもラストに繋がっていたとは…。お見事です。



アレスターさんはCV.小山力也さんの時点で何となく察してはいたのですが想像以上に変t……げふん、狂ってらっしゃいました。

理解者が欲しかったのだろうけれど、そんな奴に目をつけられてしまったヴァンが本当に可哀想で不憫で……。


ヒドゥンストレングスの力が働いてしまい、自分にとっての復讐者がカルディアちゃんであると思い込んで手にかけようとするヴァンに対し、


「あなたはいつも誰かのために苦しんでばかり。だから、ヴァン。あなたがその苦しみから解放されるなら。……私を殺して」


と言うカルディアちゃんの男前度がカンストしてました。

ヴァン√はカルディアちゃんとドラちゃんがほんっっっっとに男前で!ヴァンもかっこいいんですけど!w



カルディアちゃんに先生と呼ばれた時には「ふむ…悪くない」とか言っちゃったり、

奇襲をキッシュと間違えるカルディアちゃんに詳しくキッシュの説明をしてくれたり、

ヴァンは根が真面目で純粋なんですよね。

だからこそ吸血鬼戦争で自分を受け入れてくれた吸血鬼を手にかけてしまったことも、フィーニス(実際はアレスターでしたが)の言葉を信じて大切な家族を殺されてしまったことも、自分を責め続けていた。


ルパン達、ドラちゃん、そしてカルディアちゃんと出会えて本当に良かった。

優しいヴァンには幸せになって欲しいです。





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*フラン(CV.柿原徹也さん)


ずっと自身を否定し続けて臆病だと苦しんできたフランがカルディアちゃんと出会い、もう一度立ち向かおうとするストーリーがとてもよかったです!◎

優しくて聡明でやる時はやる男、フランちゃん。


3章で絶対開けてはダメ!と書かれた薬品が気になるカルディアちゃんが「開けてはダメ?」と聞いた時の「ダーメ。」の言い方が可愛かったです。ときめき。


一番のときめきポイントは10章の診察シーン。

ホロロギウムを見せるために上の服をギリギリまで脱ぐのを恥じらうカルディアちゃんと、照れるフランちゃん……見てるこっちが恥ずかしい!w我々は何を見せられているんだ…😇

「決してやましい気持ちは--……ないんだからね」とフランは言ってましたがこっちはやましい気持ちでいっぱいでした😇😇

そう考えるとフランさんかなり役得では……。



11章で発覚した、フランが研究の末生み出したジクテリウムからホロロギウムが生まれたという事実。たくさんの人を死に至らしめる兵器となってしまうジクテリウムを自らの手で消し去ることがフランの目的でした。


「君を救いたかったわけじゃない。全部、全部自分のためだ。」

「君を救おうとすることで、僕は罪から逃げたかっただけなんだ」


そう吐露するフランに、

「あなたがいなければ私はここにいなかったから」とありがとう、と伝えて抱きしめるカルディアちゃんは本当に女神のようです。


その後の、

『きっとフランは、ずっと自分を否定し続けてきた。一度逃げ出して、それからずっと……自分の罪を直視し続けてきた。

傷つき、苦しんで、それでももう一度彼は立ち向かおうとしている。

それなら私は--。やはり彼の傍にいよう。

私が生まれるきっかけをくれた、この優しく臆病で……けれどとても勇敢なこの人と共に--。

最後まで戦ってみせる。』


というカルディアちゃんのモノローグが素敵すぎて涙が止まりませんでした。

カルディアちゃんがフランに強く心惹かれたのは自分を『君は怪物なんかじゃない。心優しい、ただの女の子だ』と言ってくれた辺りからだと思うのですが、フランへの想いが『愛』なのだなと伝わってくるモノローグでした。



フラン√で一番泣いたのはラスト、ヴィクトリア女王レオンハルトの会話。

ヴィクトリア女王のやろうとしていたことは間違いだったけれど、それを間違いだと制して傍にいてくれる人がいることが、前王であるお父さんとの大きな違いでしょう。ヴィクトリア女王が温かい涙を流せて良かった。

そしてこの√で私の中のレオンハルトの株が上がりまくりです!!!!ギャグ枠だろうとか思っててごめんなさい!!!!



ハッピーエンドでは草食系と見せかけて実は肉食なのではという片鱗を見せた?フラン。

寝相が悪くてフランに嫌われたりしたら…と心配になってシーツでお顔を隠すカルディアちゃんに全俺が悶えました!!!!!



フラン√はコドリア内だと糖度高かったですね!

ヴァンは本編でキスも出来なかったというのに!!!w


戦闘力的にどうなのかしらと思っていたフランだったけれど、自分で開発した薬品で戦いカルディアちゃんを護る姿はとてもかっこよかったです(*´`)

これからもカルディアちゃんと共に支え合いながら生きていってほしいです!




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*サン(CV.平川大輔さん)


序盤でサンが「長く生きてますから…」的なことを言った時に「これまさかサンちゃん死ねない身体で何百年も生きてるっていう私がものっそい弱い設定なのでは???」と思ったのですが………当たってしまった………(´;ω;`)

何百年ところか何千年でした……まじか……。



9章で別邸に閉じ込められてしまう前にサンが言った、

「何が正しくて何が間違っているのか。私はその判断を、まだはっきりと決めることが出来ずにいます」。

私だって毎日考えることであるし、人間はその判断で迷いながら日々を生きていると思うけれど、歴史が狂っていかないよう正しい方向へ持っていくのが使命のイデア使徒であるサンが言うと、同じ意味に聞こえないのが切ないです。


だってイデア使徒にとってカルディアちゃんはこの先の歴史にとっては異物であり、甚大な被害を出さない為にも取り除かねばならない存在であるはずなのに、それが正しいことなのか決められないんです。未来が分かっているはずなのに。



何とかサンから逃げ出したものの、最後に見たサンの悲しそうな表情が忘れられない。


ルパンに「サンの笑顔を見たいという願いはお前にとって誰かに触れたいって願いを捨ててでも叶えたい程、大きな願いなのか?」と問われ、

「考えるまでもない」

「サンには幸せであってほしい。あんな悲しい笑顔を浮かべずに済むように」


と即答するカルディアちゃん。



たくさんの『人』を殺めなければならなかったサンに、

「私は心臓もない、心もない…生きているフリをしているだけのただの人形」

「だから--」

「あなたは迷う必要も、苦しむ必要もない」

「あなたは人を殺すんじゃなく、人形をひとつ、壊すだけ」

「--あなたの罪にはならない」


と強がりでもサンが苦しまないように笑顔で伝えるカルディアちゃん。


本当に泣かされました。


カルディアちゃんはサンが、サンはカルディアちゃんが生きていてくれればというお互いの強い想い。自分だけ生きていても意味がない。


でもラストで

「--お願いです!彼女を、私から奪わないでください」

「やっと見つけた、大切な人なんです…」

「私の、生きる意味なんです…!」


とオムニブスに頭を下げて懇願するサンからは、大切なカルディアちゃんとの未来を願い乞う気持ちがひしひしと伝わってきて胸が痛くなりました。わーん、平川さんのお芝居が…凄すぎます…(´;ω;`)



「人はいずれ死ぬその時までの時間を自分のため、大切な者のために使う」

「これまで長く生き過ぎた私は、ようやくそれが叶うのです」


サンのセリフで一番心に残ったものです。


カルディアちゃんがホロロギウムなしで生きられる方法を探し旅に出る二人。

カルディアちゃんが「皆に会いたい」と言ったことにヤキモチを妬くサンは人間味があって可愛かったw

二人の間に流れる穏やかな空気が優しくて涙が流れるラスト。


『--いつか私の毒が、この身から消えたその日には。私の方から何度だってキスをしよう』

『サンが1人で空を見上げた回数よりも多く、何度も、何度も……。』


最後のカルディアちゃんのモノローグが秀逸でした!!!


自分の犯してしまった罪(あれを罪だとは私には言えない…)、たくさんの人を殺めてきた事実、死ねない身体。どれだけ気が狂いそうになったことかと思うと苦しくてたまらないです。

だからここからの未来は誰よりも大切な人と、優しい日々を送れますようにと願わざるを得ません。



あ、ギネヴィアと聞いてプリアサを思い出してしまいましたwあっちのギネヴィアさんは結構ウザかったのですが、こっちのギネヴィアさんは幸せになって欲しいですね!!!ランスロット…😭





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*ルパン(CV.前野智昭さん)


さて大本命候補のルパン!絶対好きだろうなとワクワクしながらプレイしたのですが……

わああああああああん!!!!かっこいい!かっこいいよルパン(;_;)(;_;)


カルディアちゃんのピンチにいつだって駆け付けて助けてくれる、手を取ってくれるルパンにカルディアちゃんだって私だって惚れない訳がありませんでした!!!!

『彼はいつだってそう--。最高のタイミングで現れて、私を攫いに来てくれる』

んです!!!



まず3章の個人レッスン。タグを取られないように逃げる訓練での「カルディア、捕まえた」「……つかまっちゃった……」のやり取りに早々に悶えました。捕まえた、の言い方よ!😡😡すき!!!



4章の列車でのミッション。不安なカルディアちゃんに対し、

「ミスは起こるもの、ハプニングは起きるもの」

「だからこそ俺は、いつ失敗しても大丈夫なように計画を立てる。だからお前がいくら失敗しても何も問題はねえ」

と声を掛けるルパンが素敵でした。優しいなぁ。こういう上司に恵まれたいものですw



個別ルートの9章で村人達に責められ追い詰められ殺されようという危機に助けに来てくれたルパン。


「この村を襲う飢饉も厄災も、そいつは全部てめえらのせいだ」

「1人の女の子を怪物なんて呼んで、石を投げて、責め立てて…」

「てめえらが全部怪物のせいにして、ろくに対策をとってこなかった結果が!」

「巡り巡って全部!てめえらに降りかかってんだよ!」


と村人達に向かって放つルパンに涙。誰かのせいにする方が簡単だからね。村人達の目がこれで覚めることを祈るばかりです。


その後の、


「…本来俺はな、暴力が大嫌いだ。あんま野蛮な行動は紳士らしくねえからな」

「だがな。もう一度こいつに同じことを言ってみろ」

「殺すぞ」


も最高にかっこ…いい…(恍惚)

大切な仲間、大切な人を守る為に動く姿は心が震えますね。もうこの時点で私はルパンに🥺🥺でした。


カルディアちゃんがいなくなって皆心配している中、一見すると冷静に見えて読んでいる新聞の向きが反対だったりしたと暴露されたヴァンさんw素直じゃないなぁw



11章、ヴィクトリアとレオンハルトを乗せた飛行船を運転するルパンに想いを告げたカルディアちゃん。ここでスチルくるか…!と思ったら、ああああああ!!!!!!

帽子越しのキス!!!!!ああああ!!!!滾りました、これは滾るし萌えた!!!!ルパンのスチルの中でも1、2を争うくらい好きなスチルになりました!!!


そんな泥棒紳士さんなのに、ショルメを前にすると冷静さを失いただのチンピラになるのがw好きですw



ルパンが泥棒になった過去とルパンの戦う理由が明らかになった際の、


「俺はそいつをなんとか幸せにしようってそれだけで、頭がいっぱいなんだよ」

「だから本気でこの問題に挑むし、そのためには俺の全部をかける」

「これが俺の戦う理由ってワケ」


「そんなこと悩まなくてもいいと思う」

「きっと、その人はもう幸せだから」

「あなたがどれだけ愛してくれてるか、きっとその人はもう--知っているから」


というやり取りにぐっときました。

ルパンとカルディアちゃんの信頼関係、言葉以上に伝わる愛情。愛されていることが伝わるって嬉しいですよね。愛を知らなければいいなんて、そんなことは絶対ない。



攫われたカルディアちゃん救出のエピソード。

ルパンを慰めるヴァンが言った「仲間がいるというのも、それはそれで悪くない」に嬉し泣き。


アレスターと対峙し、真実を聞かされたヴァン。

アレスターに「殺さないのか?」「私が憎いはずだろう」と言われても引き金は引かず。

「……血に汚れた手では、仲間達の元には帰れない」「それだけのことだ」


もうこのシーンで大泣きです!あああ、カルディアちゃんやルパン達との温かい日々がヴァンの復讐心に勝っているのだなと思うと(;_;)



そしてこの次に待っていた衝撃!

ショルメはロンドンの探偵ということでおそらく正体はシャーロック・ホームズなのだろうなと予想はしていたのですけどね、アレスターの正体がジェームズ・モリアーティだったとは!!!

サブキャラ同士にもこうしたサプライズを持ってくるコドリアさん、いいですね!

アレスターも望んだ最期が迎えられたのね…。




アイザックが行おうとしていた計画、コード・リアライズ

新たな世界の創世、真の目的は失ってしまった何よりも大切な家族。死者の復活。

最愛の家族がいた温かい世界を取り戻すためのものでした。

失った家族をただ取り戻したかった、どこかハガレンエドとアルが人体錬成を行った経緯に通ずるものがありますね。切なくなりました。

死者を復活させるなんてあり得ないこと、だけれどもしも自分が大切な人を失った際にもう一度会いたい、温かい日々を過ごしたい、取り戻したいと願い禁忌に手を染めるかもしれないことは、あり得ないと否定は私には出来ない…。


愛を欲していたフィーニスも、最期にカルディアちゃんからの愛を受けられて良かった。

梶さんのお芝居の迫力が凄すぎて、苦しさが伝わってきて終盤はぼろっぼろ泣いていました。



崩壊寸前のノーチラス、カルディアちゃんの髪を撫でるルパン。


「この手が全部溶けてなくなったってかまいやしねえ。俺は……お前に触れていたい」


そして待ちに待ったカルディアちゃんの毒が全て身体から消え去った時。


「お前の全部、俺がもらうぜ」


他の√でもキスシーンはありましたが(あれっ、ヴァンさん……)どれも完全に毒が消えたわけではなかったので、カルディアちゃんの毒が消えて触れ合いたいという願いが叶った瞬間でした。



「……世界が終わっても、愛しているよ」

「……俺もだよ。カルディア」



崩壊していく中で愛を伝える、あまりの美しさに息を呑みました。




ハッピーエンド、幸せすぎてこれが夢なんじゃないかと言うカルディアちゃんに


「あんだけ苦労したってのに、これが夢だなんてごめんだぜ」

「それに、仮に夢だとしても……」

「現実との狭間なんぞ突き抜けて、お前を攫いにいってやるよ、お姫様」


と言うルパン!わーんかっこいい!!でもルパンなら可能なんだろうなと思わせられます。



賑やかな面々の参列でしっちゃかめっちゃかになったルパンとカルディアちゃんの結婚式。



「愛を神に誓うなんて柄じゃねえ」

「俺は自分の意思で、一生お前を愛していくんだから」

「……俺はお前に誓うぜ、カルディア」

「アルセーヌ・ルパンはいつ如何なる時もお前の傍に在り--」

「その心を、生涯奪い続けてやる」




この作品のメインヒーローにアルセーヌ・ルパンというキャラクターを持ってきた理由が分かったような気がします。

最高の大団円なルパンルートでした!






⋆ ・⋆ ・⋆ ・⋆


コドリア、フルコンプ感想でした。

おまけシナリオは皆の裸体が見られるというある意味本編(?)

個人的にサンちゃんの着替えスチルに一番興奮しましたね!美しい!!そして確信犯サンちゃん!


メインキャラはもちろん、サブキャラの設定やストーリーも作り込まれており、敵のはずなのに嫌いになれない人達ばかりでした。


ドラちゃんに関してはハッとさせられるセリフが多く、ルパンルートの

「力ある者はその力を正しきことに使う義務がある」

「弱き者が犠牲になろうとしている今、その力を行使しないことは罪だ」

が凄くかっこよくて。力をただ振りかざしている者に鉄塔に閉じ込めて延々と説きたい言葉ですね!



本当にルパン一味のやり取りが面白くそして強い絆があり、皆のことが大大大大大好きになりました!

本命はプレイ前の予想通りルパンではありますが、ヴァンもフランもサンもインピーも本当に大好き!!!


壮大な物語でした。プレイ出来てよかった!