吉原彼岸花〜久遠の契り〜 神楽屋彰人 感想
吉原彼岸花、3人目は彰人さん。プレイ前からおそらく好きになるだろうなと思っていましたがやっぱり好きなタイプでした!!!笑
共通ルートでの暴言の数々も忘れるくらい、途中からは可愛い人になっていたw
※ここからはネタバレ注意です!!!!
*神楽屋 彰人(CV.竹内良太さん)
登場した時からそれはそれはそれは暴言のオンパレードだった彰人さん。
まぁでも素直じゃないだけなんだろうな、デレたら可愛い人になるんでしょ…と思いながらもキレッキレの罵倒っぷりになかなかしんどいw
これまで皮肉や暴言、罵倒にも上手く取り繕ったり返せたりしてきた凛ちゃんだけれど、何故か彰人さんの前ではムキになってしまう。
あああ、こういう関係性すごく好きです!!!
元々凛ちゃんと彰人さんは知り合いでした。彰人さんが時雨さんの友人であったのもあるけど、凛ちゃんの姐女郎だった千景さんの敵娼でもあったのです。
二人の床入りの場面を見た幼い凛ちゃん、熱を帯びた目で求める千景姐さんとは反対にどこまでも冷めていた彰人さんの姿。そしてその背中に彫られた虎の刺青が忘れられない。
凛ちゃんを指名して登楼する彰人さん。きちんと手順を踏んで会いに来ることに凛ちゃんはびっくりしています。凛ちゃんの中の彰人さんの印象は相当悪かったんですねw
2回目の登楼。初回とは違い遊女と口を聞いてもいいとされるので厭味炸裂な彰人さん。それでもお客様だからと耐えていた凛ちゃんですが、凛ちゃんの返しが気に食わなかった彰人さんが両親から贈られた大切な着物に煙管を押し付け焦がした瞬間、彰人さんを引っぱたきます。
彰人さんは両親からのものだと知らず、どうせ他の男から贈られたものだろうと思っていたんだろうけど凛ちゃんにとっては許し難い行為ですよね…。
翌日、街を歩いていると忍さんに遭遇。何故か昨日の出来事を知っている忍さん。
「もう吉原中の噂だよ。千早ちゃんが札差の神楽屋さんに水ぶっかけて『出ていけー!』って叫んだって」
!?!?!?
凛ちゃんが怒って引っぱたいたのは確かだけどあれっ、そんな感じだったっけ!?!?
否定する凛ちゃんに、
「じゃあ、三味線を振り上げて脳天に叩きつけたって話の方が合ってる?」
噂がwwwwwすごいことになってるwwwww
でも三味線の方はちょっと見てみたい気もしますw
しかも噂に尾ひれがついて広まってるだけではなく、彰人さんが三回目の登楼をするか否かで賭けが巷で流行ってしまっていましたw可哀想に凛ちゃん…w
あんなことをしたんだから三回目の登楼はあるわけないだろうと思っていたのに、なんと彰人さんは現れる。
三回目の登楼を受けること、それは床入りすることになるのです。
彰人さんの真意を知りたい凛ちゃんは申し出を受けます。
大したことなさそうだ、という彰人さんにカッとなった凛ちゃんは試してみればいいと挑発にのってしまい、二人は身体を重ねることに。
凛ちゃんが彰人さんを押し倒して翻弄していく、でもそれに負けじと彰人さんは上回るようにやり返す……ぬあー!!好き!彰人さんルートの凛ちゃんが凄く好き!彰人さんも好き!、!
勢いでの床入りだったけれど、二人の関係はここから少しずつ変化していきます。
ある日、吉原で俄(=お祭り)が行われました。行きたいと呟く凛ちゃんに時雨さんはお客に連れて行って貰いなさいと言うのですが、遊女を外で連れ出すのにもお金がかかる、しかもいつもの何倍もということで気が引けてしまいます。
そんな中凛ちゃんの部屋に乱入してきたのは彰人さん。なんと、凛ちゃんを俄に連れ出してくれます!!!
お祭りイベント大好きな私は大興奮ですw
馬鹿にしてくるのはいつも通りだけれど、いつもよりどこか優しくて、さりげなく歩調を合わせてくれる彰人さん。色々と食べさせてくれます。うっ、羨ましい…。
"彰人が頻繁に凛を振り返り、ふっと目元を緩めるのも、その表情がどきりとするほど優しく感じられるのも、祭りという非日常の空間だから。"
いいですね~~!!!!お祭りマジック。好きな人、気になる人がいつもよりも近くに、素敵に感じられるのですね。彰人さんの手が大きいことも感じる。彰人さんのおてて、THE・男の人って感じ(?)なんだろうなぁ。いいなぁ。
二人で歩いていると、根付が売られているのが目に入った凛ちゃん。二人で根付を見ながらあーだこーだ言うんですけど、そのスチルがめっっっちゃ可愛かった(´;ω;`)彰人さんスチルで一番好きかも。
見ているとそこには虎の根付がありました。彰人さんの背中の刺青が浮かぶ。
今日楽しませてくれたお礼にと凛ちゃんは根付を買おうとしたのですが、店主に声を掛けようとした瞬間先に別の男の人に買われてしまいます。
一足遅かった…とがっかりする凛ちゃん、でしたがその姿を見た彰人さんは肩をぽんと叩き、
「待ってろ」
「追いかけて、倍額で買い戻してきてやる」
そう言って虎の根付を買った人を追おうとします。彰人を止める凛ちゃん。倍額以上も出すとお金で解決しようとする彰人さんに思わず暴言をぶつけてしまうけれど、廓勤めに明け暮れる日々の中で思いがけず楽しい時間を過ごさせてくれた彰人さんにお礼がしたい。
「……取り戻そうとしてくれた、その気持ちだけで嬉しいの」
「今日は、お祭りに連れてきてくれて楽しかった。-ありがとう」
わー!!彰人さんに対してついムキになってばかりだった凛ちゃんが素直になった!!!
素直に口が回らなくてつっかえながら伝えたっていうところも…萌える…。
そんな凛ちゃんの素直な言葉に彰人さんは固まってしまいます。そのお顔がほのかに紅潮して見えた……ってああああ!!!!!
ほら!!!やっぱ彰人さんかわいい!!!!(ノシ´:ω:)ノシ バンバン
俄から二人の距離はさらに縮まり彰人さんが登楼する回数も増えていきます。
彰人さんの背中の刺青の話から虎の話題に。
生き物が好きな凛ちゃんは彰人さんが見たことあるというのを聞いて「私も見てみたいな……虎」と呟く。
すると彰人さん、
「-来月あたり買い付けが間に合えば、冬には連れて来られるかもな」
「ここの中庭で飼えるか、時雨に訊いてみるか」
凛ちゃんに虎をプレゼントしようとしているwww
中庭で虎が飼えるか!!!!wもう愛おしいですこの人w
なんか絶対階級学園の赤薔薇様を思い出しましたね、やってること似てるw
多忙なのか登楼の回数が減り、彰人さんと会えない日々が続く。そんなある日、彰人さんのとこの奉公人である平太が凛ちゃんの元を訪れ、小箱を手渡してきます。そこで久々に彰人さんにも会えた凛ちゃん。
凛ちゃんの手にあるものを見て「それは捨てたはずなのに…返せ!」と迫る彰人さん。凛ちゃんが持っているものは虎(凛ちゃん曰く、お腹が空いてへばっている猫)の根付。でもそれは明らかに慣れてない人が作ったもの。なんと彰人さんが凛ちゃんの為に作ったのです。
お金を持っている彰人さんならば腕のいい職人を雇って作らせることも出来ただろうに…指に切り傷をたくさんつくって…。゜(´∩ω∩`)゜。
「お金じゃ買えないもので、あなたが私を喜ばせようとしてくれたのが、すごく嬉しい。……ありがとう」
これまでことある事に高級なものを贈ろうとしたり、お金で解決しようとしていた彰人さんを思うと、こっちまで嬉しくなりますね。
「お前は、そこらの女とは違うから…どうしたら惚れさせられるのか、わからなくて」
「-お前を独り占めしたかったんだ」
「ここまで本気になるなんて思ってなかった。初めはただ、生意気なお前を泣かせてやりたかっただけなのに」
「ほんとにどうしちまったんだろうな」
「お前を喜ばせたい…祭りのときみたいに笑ってるお前の顔を見たい」
「……いつの間にかそう思うようになった」
「なあ、今の俺は浮かれてるか?みっともないか?」
「すごく嬉しいのに、どうしていいかわからねえ」
「またお前の嫌がることを言ったりやったりするんじゃないかって思うと、会いに来られなかったんだ」
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!死ぬ!!!悶え死ぬ!!!!
好きな女性に喜んで貰いたいと、考えに考えてくれたことがみっともないわけないでしょ!!!(涙)
凛ちゃんが彰人さんの前で唯一欲しがった(と言っても凛ちゃんは彰人さんにあげたかったのだが)虎の根付、同じ物は手に入らないからと自分で頑張って作ってくれた。どんなにそれが不格好でも、すごくすっごく嬉しいですよね。
私はこれがいいの、ありがとう。
彰人さんの優しさに触れた凛ちゃんもまた素直にお礼が言えました。
晴れて想いを告げ合った二人。
お互いを名前で呼び合うことになるのですが、千早の本名を既に知っていた彰人さん。どうやら時雨さんが話している時にたまに呼び間違えるかららしい。
正直、今はかなり妬けると嫉妬心を露わにします。時雨さん天然でやっちゃってるの?わざとなの?とか疑いました、すみませんw
仕事上、他の男性の元へ行かなくてはならない凛ちゃんに怒り、嫉妬する彰人さん。理解して欲しいと彰人さんを宥める凛ちゃん。
「こんなことまで嫉妬して、みっともねえ。お前の前だと、俺はどんどん馬鹿みたいになる…」
「馬鹿みたいな彰人さんでも、私は好きよ」
「……馬鹿だってことは否定しねえのかよ」
「恋をすると誰でも馬鹿になるんだって、いつか喜蝶さんが言ってたわ」
「それって本当ね。こんなに意地悪で偉そうな人を本気で好きになるなんて…私も、相当馬鹿だと思うもの」
「こいつ……」
もう今では凛ちゃんが上手ですね。恋をしてIQ3くらいになっちゃう(?)彰人さんが可愛くて可愛くて……:;(∩´///`∩);:
凛ちゃんの言葉だと彰人さんを好きな私も馬鹿ってことになりますな!!!彰人さんの為なら馬鹿になります!!!!
そんなイチャイチャを見て幸福を感じていたというのに、突如訪れる不穏な空気。
凛ちゃんの元に来ていた小物売りの青年が駿河の者だと分かり、実家がどうなっているかを訊ねた凛ちゃん。するとなんということか、実家の清州屋は10年前に既に潰れており、両親は借金が返せず自殺をしてしまったという。
あまりのショックで倒れてしまった凛ちゃんを心配して彰人さんが会いに来てくれ、凛ちゃんは小物売りから聞いたことを彰人さんに話します。
すると彰人さんは青ざめてしまう。
その様子に心配になる凛ちゃん。今日は帰ると彰人さんは部屋を後にします。
後日内証へ足を運んだ凛ちゃんは時雨さんと彰人さんが部屋で話しているのを聞いてしまう。真実とはなんなのか。凛ちゃんが部屋の前にいるのに気付いた時雨さん。彰人さんは二人で話したいといい、真実を語ります。
凛ちゃんの実家である呉服屋の清州屋。江戸に出店する際に両替商でもあった神楽屋がお金を貸していたのです。
しかし半年で店が火事にあってしまい、借金を抱えてしまう。そしてその取り立てを指示していたのは彰人さんでした。
執拗で、暴力を振るい両親に恐怖を与え追い詰めた。その結果、二人は自殺してしまった…。
吉原での辛い日々も、全ては両親に会いたいという希望があったから耐えてきたというのに間接的とはいえど、自分の大切な両親を死に至らしめたのは自分を身請けしたいと言ってくれた、愛している男性。
その事実に耐えられず、凛ちゃんはもう会いたくないと彰人さんと離れます。
これも自分だったら…と考えさせられますね。私だったら、許せるのだろうか。
絶対に許せない気持ち、でもどうしても彰人さんへの恋情を断ち切れない凛ちゃん。
ようやっと仕事に復帰した朝、いつものように九郎助稲荷に参拝に訪れるとそこには彰人さんの姿が。
ここに来たら、お前に会えると思った。そうして両親のことを謝罪する彰人さん。
許せない、でも……と葛藤する凛ちゃんだったけれど口から出たのは、私の前から消えてという言葉。
その場を立ち去る凛ちゃん、でしたがその直後境内にいた女郎がお前のせいだ、死ねと刃物を取り出し彰人さんに突き立てます。
その女郎は彰人さんが彼女の父にお金を貸さなかった為に役を失い、吉原に売られるハメになったという。彰人さんはきっと避けられたはずだった、のに女郎が憎しみを向ける姿が凛ちゃんと重なってしまい抵抗する気になれなかったのです。
血を流す彰人さんの姿を見て凛ちゃんは自分にとって彰人さんがどれだけ大切であるかに気付きました。
彰人さんは桜華屋で治療を受けるも目を覚まさないまま。凛ちゃんは仕事を休んで看病します。
その間にも彰人さんのことをいろいろと考える。
彼がお金に纏わる今の商売をしている限り、どうしても両親の死因を思い出してしまう。だから私の為に今の仕事をやめてと言いたい。
"けれどそんなふうに仕事と自分を秤にかけさせ、彰人の心を試す真似は卑怯だ。
どんな人間でも、これまでに生きてきた軌跡を簡単には切り離せない。"
この言葉、すごく刺さりました。酷いことをしていたとしても、その人の人生をなかったことには出来ないですもんね。
凛ちゃんが他の客の相手をしなければならないのも彰人さんは渋々だけれど受け入れてくれた。言いたいことも山ほどあったはずだし、嫉妬だったしたはずなのに、凛ちゃんの花魁として筋を通したいという気持ちを分かってくれた彰人さん。
そんな彼に自分の身勝手な願いを押し付けることは傲慢であると凛ちゃんは思うのです。
ここで彰人さんの気持ちに寄り添える凛ちゃんは本当に凄い。憎むより許すことの方が個人的には難しいと思うんですよ。許したとまではいかないかもしれないけれど、許せないと思った相手のことを考えられる凛ちゃんを尊敬します…。
街で出会った忍さん。以前凛ちゃんがたまたま見かけた、彰人さんが岡田屋の男性に取り立てに行き暴力を奮っていた場面。そのことを調べてくれていました。
実は岡田屋は妻子がいるのに吉原で女遊びを繰り返し借金を作ったくせに、自分は働かないクズ。それを見かねた奥さんが彰人さんに泣きついた為、懲らしめているところだったのです。
その結果、岡田屋は更生し奥さんは感謝している。
凛ちゃんの両親を自殺に追い込んでしまったことを後悔していた彰人さん。あれ以降、取り立てには自分が出向き、執拗な取り立てはしないようにしている。お金が返せなさそうな人には元より貸さず、借りたお金を吉原などに注ぎ込んでいる人はわざと厳しい態度をとって更生させているのでした。
彰人さんも後悔していることを知った凛ちゃん。
なぜなんの自分には利益もないはずなのに彰人さんのことを調べてくれたのか忍さんに訊ねると、
「千早ちゃんが、神楽屋さんのことを嫌いになりたくなさそうだったから、かな」
彼が行っている仕事は、実は人に感謝されることも多いのだと分かり心のつっかえ少しが取れる。
そして目を覚ます彰人さん。時雨さんに凛ちゃんを身請けしたいと伝えます。自分も同じ気持ちだと伝える凛ちゃんに時雨さんはその場を去る。時雨さんのことが気にかかる凛ちゃんに、
「あのなぁ。俺の前で他のことばっか考えてると、するぞ?」
「もう……安静にしなさいって、お医者様に言われてるでしょ!?」
「早くしてほしいくせに、意地張るな」
「そんなわけ…!」
「……そうよ。してほしいわ」
素直になる凛ちゃんにぽかんとする彰人さん。
「し、仕方ないでしょ?彰人さんが好きなんだから」
「死なないでくれて、本当にうれしかったんだから…!」
彰人さんといる時の凛ちゃんはツンデレ入ってて可愛いですね…にやにやする…。と、それは彰人さんも同じだったようで、
「あー……うん。わかった、うん」
両手で顔を覆い、前屈みに蹲る彰人さん。
「どうしたの?どこか痛い?」
「違う。違うから寄るな。今近付かれると、その……」
「?」
「お前があんまり可愛いこと言うから、収まらねえんだよ。言わすな!」
ンアアアアア!!!!!!可愛い!!!可愛い彰人さん!!!!!お顔真っ赤にしてこんなこと言ってるんですよ!!!!むり……すき……
「その……あの、ごめんなさい……」
「えっと……私、いなくなったほうがいい?」
「いや、……ここにいろ」
「でも、なんにもできないのに?」
「できなくても、いてくれりゃいいだろ」
「俺だって-お前のことが、負けないくらい好きなんだから」
「って、笑ってんじゃねえ!」
彰人さんルートで一番ときめいたのはこのシーンでした……笑っちゃうよ……可愛いんやもん彰人さん……序盤で罵倒しまくってたの何だったのよ……かわい、い……
両親のことは絶対に忘れられない。完全に許せたわけではきっとないと思うんです。でも彰人さんとずっと一緒にいたいと思う気持ちも本物。
彰人さんの傷が癒えて、二人は吉原の外に出るのでした。
*バッドエンド「虎と蛇」
凛ちゃんが両親の死に彰人さんが関わっていたことを知り、会いたいという彰人さんを拒絶し続けるとこのエンドになります。
彰人さんに座敷牢に閉じ込められてしまった凛ちゃん。監禁です。
嫌がる凛ちゃんに二度と客が取れないよう、無理やり刺青を入れさせる。痛々しい描写に目を瞑りたくなりました。痛い(物理的に)の無理なんだよ~~怖い:(;゙゚ω゚):
凛ちゃんの身体には蛇の刺青が。痛みと恐怖に支配され心が壊れた凛ちゃんは生意気で芯が通っていたあの頃から見る影もなくなってしまったのでした。
*バッドエンド「伝えられなかった言葉」
九郎助稲荷で女郎に刺された彰人さんは亡くなってしまいます。
両親の死を知った後も彼のことを本心から憎みきることは出来ず、彰人さんと共にありたい気持ちは苦しみとない混ぜになりながらもずっとこの胸を占めていたのだと凛ちゃんは伝えることが出来ませんでした。
"この世の果てに彰人が待っているというのなら、どれほど遠くまでも駆けていく。
何も持たない身ひとつで、彰人が作ってくれたこの根付だけを握りしめて。"
「好きだったの……本当は……」
「欲しいものなんて、あなたの他になんにもなかった……!」
あの日、彰人さんを突き放してしまったことを後悔する凛ちゃん。世界の果てで彰人さんに会えたのなら、自分の素直な気持ちを伝えることが出来るのでしょうか。
*ベストエンド「子守唄」
彰人さんに身請けされ、神楽屋に嫁いだ凛ちゃん。彰人さんの力になりたいとお仕事のお手伝いをしたりするのですが、凛ちゃんのお腹には二人の子がいる為心配でたまらない彰人さん。
「お前に何かあったらって思うだけで、はらはらして仕事にならねぇんだよ」
「頼むから奥でじっとしててくれ。暇潰しの絵草紙でも双六でも、いくらでも買ってやるから」
「私、そんな子供じゃないわ」
彰人さんwww
凛ちゃん目当ての客が多いから奥に引っ込んでろと嫉妬もするし、お腹の子のことも心配だしと忙しいwでも過保護な彰人さんが微笑ましいです…!凛ちゃんが羨まし…げふんw
その夜、寝ている(フリをしている)凛ちゃんをこっそりと触る彰人さん。どうやら初めてではない様子でそれに凛ちゃんは最低…と怒るのですが、妊娠が分かってから一度も凛ちゃんを抱いていない彰人さん、我慢の限界なのでした。
でも妻が身重であることを言い訳に浮気に走る男もいることを考えれば可愛いものかもしれない、と激しくしなければいいよと、彰人さんを受け入れます。
終わった後、生まれてくる子の話に。
「私は、彰人さん似の男の子がいいな……」
「俺はお前似の女の子がいい。雛人形も羽子板も、最高級のものをもう注文してあるからな」
ファッ!?!?!?(゚Д゜)
彰人さんまって、まだ生まれてないんですよね!?性別も分からないんですよね!?!?w
「ええ?気が早すぎるわよ!」
「俺の勘では女だ。絶対だ」
「大体な。俺そっくりの男の子だったら、周りが大変だぞ」
「とにかく寝ない。ぐずる。夜泣きする。俺の母親はそれでへとへとになって、何度も倒れたっていうからな」
「ああ……すごくわかる気がする……」
彰人さん、そんな子供さんだったのねw
そんなやんちゃな赤ん坊だったら自分の手に負えるのかと不安になる凛ちゃん。
それなら子守唄を歌ってあげればいいのかと言うけれど、個別入って序盤で実は凛ちゃんはとてつもない音痴だということが判明しており(柚ちゃんに「何もかも完璧というより、一つくらい欠点のあったほうが人間味があるというものでありんすえ」とフォローになってないフォローをされてた)、彰人さんは余計に大惨事になるから絶対にやめとけとのことwww
鼻歌を歌っててもからかわれる凛ちゃん。
「大体、人のこと音痴音痴っていうけど、彰人さんはどうなのよ」
「彰人さんの歌なんて聞いたことないもの。偉そうなこと言って、実は私以上にへたくそだとか--」
ムキになる凛ちゃんを抱き寄せて頭をぽんぽんと叩き、耳元で子守唄を歌う彰人さん。それは気負いのない、優しい旋律。
彰人さん、歌もお上手だとかポイント高すぎませんか???あの素敵な低音ボイスで???えええ、子守唄のシーン無音なのつらい!!!ご想像にお任せしますってか!!!彰人さんの子守唄ください!!!(血の涙)
彰人さんの歌声に魅了される凛ちゃんは「(ああ、もう……勝てないなぁ……)」と、また新たに彰人さんに恋に落ちていくのです。
愛おしい人の腕の中で、明日も明後日もその先も、遠い遠い何十年後も、この人の虜なのだろうと思い知るのでした。
✩。* *。✩
彰人さん、好きだろうなと思ってはいましたが想像以上にときめきました!!!!
お互い負けたくなくて意地を張るけれど、不覚にもお互い相手にのめり込んでいく展開がめちゃくちゃ好みだった…。
俄のエピソードからの彰人さんはデレが多めで本当に可愛かったです。
本作のベストエンドの中でも彰人さんのが一番幸せで好きかなぁ。一番負い目もないですしね。
不器用だけど優しい彰人さん、めちゃくちゃ好き!……好きなんですけど、唯一ぶん殴りたいと思ってしまったのは序盤で凛ちゃんのことを『貧相な身体』と言ったことです…w
乙女ゲー界のヒロインの中でも私が知る限り凛ちゃんはトップクラスにお胸が大きいと思うのですが、それを貧相て……凛ちゃんで貧相なら私はどうなるねん…( ˙-˙ )
無事に子供が産まれて、子煩悩な彰人さんの姿が目に浮かびますね!ぜひ見てみたいのでFDを……ください……(切実)